勤怠管理にタイムカードをというのは付き物というか、この方法が非常によく用いられています。封筒程度の大きさの用紙が従業員一人一人に用意されており、それを機械に差し込むことで、差し込んだ時刻が機械により打刻、印字されるという仕組みです。仕組みとしてはさほど複雑なものではなく、要は時計が内蔵されていて、用紙が差し込まれるとそこに現在時刻を印字するというものです。これを、従業員は朝の出社時と夕方の退社時の2回行うことにより、その日は何時から何時まで働いたかということが客観的に、また後になっても記録として残ることになります。

これがタイムカードによる勤怠管理です。一ヶ月に1回、総務や人事の仕事をしている人が各人のタイムカードを見て、その月の時間外労働の時間や休暇日数などを計算し、支払うべき給料に反映させることになります。この勤怠管理方法は単純で分かりやすく、また費用的にもさほどかかりません。既に述べたように時刻を打刻する機械は要するにただ時計が内蔵されている程度のものですから仕組みとしても複雑なわけではなく、さほど高価なものではないわけです。

ところが欠点もあります。例えば朝夕の出勤、退勤時には従業員が打刻のために列を作るということが起こるかもしれませんし、また集計をする総務や人事の担当者にとっても数字を一つ一つ拾っていくのは相当な手間となります。今ではこのような点を少しでも改善した仕組みも作られています。